上州手振りうどん 美味しさの秘密

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上州手振りうどん誕生の秘密

手振りうどん誕生の秘密

「つるつるしこしこ茹であげ4〜5分」

早ゆでで美味しいうどんと言えば「上州手振りうどん」です。
稲庭饂飩

誕生したのは昭和51年の冬でした。(発売は昭和52年4月) 早いものでもう40数年前になります。製造部門の責任者だった長井恒氏(故人)が、手綯製法で製造量が極めて少なく高価な秋田の伝統食品「稲庭うどん」稲庭うどんをヒントに、もっと気軽に多くの方に食べていただきたいと開発した商品なのです。

現在のミキサー機
現在のミキサー機

そのために生地を捏ねる新しい方式のミキサーや乾燥方法を独自開発しました。当時販売されていた既存のミキサーでは低加水で硬くボソボソした生地しかできなかったのです。しかし、手振りうどんの生地は手打ちうどんに近い柔らかい生地(多加水の生地)にするため、「連続瞬間水和混捏装置」を開発しました。小麦粉と捏ね水(食塩水)を霧状に分散させ、小さな粒子の状態で瞬時に相互を結びつける装置です。この装置の完成で手振りうどんの完成に近づきました。しかし、生めんができてもこれを乾燥しなければ製品の乾めんにはなりません。

乾燥室の様子
乾燥ライン

めんを乾燥するときは長いめんを竿に掛けて乾燥します。軟らかな多加水生地で製めんしたうどんは当然柔らかいので、竿に掛けたときに自分の重さで伸びてしまい、竿から落ちてしまうほどでした。乾めんの乾燥には温度と湿度をコントロールしてめんの内部と外部と水分差が少ない状態で徐々に乾燥しないとボロボロに崩れたり、めんの内部に亀裂ができて茹でると切れてしまうめんになったりします。水分の多い柔らかいめんを伸びないようにするには表面だけを素早く乾燥して固めてしまうことが必要です。しかし、急激に乾燥しすぎると前述のように茹でると切れるめんになります。このバランスの最適条件を見つけようやく完成にこぎつけました。できた「上州手振りうどん」は「稲庭うどん」とは違う独特の美味しさで、数多くの方に支持され、今日まで当社の主力製品であり続けています。開発当時、できたばかりの「上州手振りうどん」を食した一茶庵の片倉康雄氏(手打ちそばの名人・故人)に激賞されたときの長井氏の嬉しそうな笑顔が思い出されます。
「上州手振りうどん」の開発で、農林水産省食品産業優良企業等表彰で食品流通局長賞、日本発明振興協会「発明大賞池田特別賞」、科学技術庁長官賞を受賞しています。

手振りうどんの名付け親

手振り山
手振山(群馬県みどり市大間々)

製品造りの目処が立ち、製品名をどうしょうか?開発スタッフ全員でブレーンストーミングをしていたところ、一人が窓の外を見ながら「あそこに見える山が”手振り山”だね」と言い出しました。当社からほど近い小高い山が「手振り山」で、戦国時代にはこの山の上で敵が攻めてくるのを見張る場所だったそうです。昔ですから通信手段は限られます。手を振って味方に合図したところから「手振り山」と呼ばれるようになったと言われています。
手打ちうどんよりも美味しい乾めんの名前にはピッタリと、即決で「手振りうどん」と決まり、群馬の古名「上州」を添えて「上州手振りうどん」になりました。当社では毎年営業員が手振り山頂上にある祠に感謝の気持ちを込めて清掃とお参りを続けています。

上州手振りうどんシリーズ